小金井神社弓道場

小金井市弓道連盟

小金井弓道連盟は創立60周年を迎え,人生に例えれば還暦を迎えました。
小金井市(当時は町)も陸上をはじめとしてスポーツ・体育が盛んになり活発化するにつれ、小金井市在住の弓道愛好家が集い弓の稽古場を求めていました。
浴恩館(昭和初期の全国青年団の指導者を養成する講習所、下村湖人の「次郎物語」で有名)の館長で緑町在住の弓道家皆木繁宏氏の努力により、くぬぎ林の中にある浴恩館の空き地を借りることができました。そして、昭和32年6月三人立ちの垜が急造されました。
急造に当たったのは皆木館長の指導のもとに、南條忠四郎氏(初代会長・昭和高校教諭)率いる昭和高校の弓道部員でした。そして、翌月7月14日小金井弓道会の名称のもと創立発表式を挙行する運びになりました。
小金井神社弓道場が在っての小金井市弓道連盟の歴史があります。創立60周年は、道場開設55周年にも当たります。浴恩館の野立ち道場では悪天候での稽古は不可能のため、常時利用できる弓道場建設の気運が会員の間に高まり土地を探していたところ、南條会長が新潟県の神官の家柄であった縁によって、現小金井神官宮司星野治衛様の祖父との交渉により理解を戴き、現在の道場の敷地を無償にて借用することができました。垜の造成そして控室・床・屋根等、粗末ながらも弓道場としての形を整えました。
因みに垜造成には国立の北島頼正教士の父君北島芳雄範士の協力により完成しました。また、控室は隣家の竹内様から家屋の建て替えによる古材料を提供されたのを、南條会長の知人で中町在住の松本氏が会員と共に建設されました。